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院長ごあいさつ

癒しの空間をつくる

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平成12年6月より、諫早市、鎮西学院の登り口の栄田町に「なかしまつねゆき内科循環器科」を開院しました。
私は昭和59年に長崎大学を卒業後、第二内科という内科に入局しました。当時、第二内科は日本で医局員が一番多い医局でした。一度もお会いしていない医局員が沢山います。その後、大学病院、佐世保市立総合病院にて研修を行い、循環器専門医として、大学病院、国立嬉野病院、佐世保市立総合病院、長崎市立病院成人病センター、諫早総合病院などにおいて、心臓病特に冠動脈造影による虚血性心疾患の治療を中心として、数多くの症例を経験してきました。
勤務医だった私が、開業を決意した理由は患者さんを診察してみたいという思いからでした。勤務医の時は、心疾患がほとんどで、開業医の先生からの紹介、新患の患者さん、救急隊からの要請など、24時間、どんな時でも急患は飛び込んできました。胸痛や呼吸困難・ショック状態のため、ほとんど話すこともなく、様々な管やモニターが取り付けられ、血管造影、血管治療、さらにはバイパス手術へ紹介と流れ作業で検査・治療が進んで行きました。さらに、検査のために来られた患者さんに対しても、同様でした。
患者さんの顔や名前は分からなくても冠動脈造影を診ると治療経過や結果が、思い出させるという有様でした。かけ出しの頃は、毎日が楽しく、いかに速く、数多くの疾患をこなし、成功率を上げるかを競っていました。
多い時には、夕方から、次々に5人の心筋梗塞や狭心症を治療した事もあり、終了した時は、朝日が昇っており、日勤の職員が出勤中という事もありました。新しい方法や様々な道具を使用してみることに一生懸命でした。
ところが、年を重ねるにつれて、『このままでいいのか?これが医療なのか?』と空しさを覚えるようになりました。
難しい症例が成功し、患者さんやその家族に感謝されることは、とても素晴らしいことだと思います。
しかし、自分が幼い頃に目指した医者の姿には思えませんでした。病気だけを診て、肝心の人を看ていないように思えたからです。子供の頃から思い続けてきた純粋な医療に対する気持ちを考えると、どうしてももう一度初心に帰って頑張ってみたいという思いが募り、開業を決意しました。
開業後は勤務医とは違った苦労が数多くありました。診療所を運営するための法律や保険上の決まり、経営や従業員雇用の問題点など未だに把握出来ていない事だらけです。しかし、患者さんと真摯に向き合い、お話しを聞き、診察をして状態を説明し、治療をする事は、本当に楽しく、1日が、あっという間に過ぎて行きます。
毎日、違う患者さんの人生に触れ、共に病気を考え、方針を立てる事は幸せな事だと感じます。

最近、特に取り組んでいる事は、在宅医療です。病院受診が困難な寝たきりの患者さんを中心に往診を行っています。落ち着いておられる時は家族と冗談を交えて病状や介護上の問題点を話すだけで終了ですが、体調がすぐれない時は、大変です。血液検査や検尿はできますが、その他の検査は出来ないため、病状経過を聞く事や聴診・触診が全てです。最近は、認知症の頻度が高く、診察や採血も困難です。意思の疎通が取れない患者さんの治療は家族への説明も含めて本当に難しいと感じています(南先生を尊敬します)。今後も国は在宅医療の充実を目指そうとしていますが、実際は本当に困難な事だと感じています。少しでも患者さんやご家族の要求に応えられるよう体力維持に励みたいと考えています。その他には、中学校や看護学校の校医をしています。定期検診や生徒さんや教員の健康維持に努めております。また、学校検診の心電図健診のメンバーとして市内の小学校や中学校の心疾患の予防に努めています。昨年からは医師会の理事となり、行政や市民との会合にも度々出席し、市民の健康増進のお役に立てるよう努力しております。

今、私が目指していることは、『癒しの空間』を作るということです。
開業前に勤務した病院は急患が多かったせいか、機能や効率ばかりが優先され、患者さんにとっては冷たい感じがし、時には恐怖感さえ与えていたのではないかと思えたからです。入ってきただけで、気持ちが落ち着き、ほっとするような温かい場所を提供できればと考え、スタッフ共々頑張っております。また、院内に絵画を展示したり、年に1~2回ですが、ロビーコンサートを行っております。
職場の合い言葉は『患者さんの立場になって考え、行動しよう。』です。もし、自分がこの診療所を受診したら、または、自分の親や子供が受診したら、と常に考えて患者さんに接していくという事です。
今後とも微力ではありますが、地域医療のお役に立てればと思っております。誰でも気軽に相談できる『よろす診療所』を目指して今後も頑張りますので、皆さん、どうかよろしくお願い致します。

なかしまつねゆき内科循環器科
院長 中島恒幸

院長経歴

昭和59年03月
長崎大学医学部卒
昭和59年06月
長崎大学医学部第二内科
昭和60年12月
佐世保市立総合病院
昭和61年06月
国立嬉野病院
昭和61年10月
佐世保市立総合病院
昭和63年04月
長崎大学医学部第二内科
平成02年09月
女の都病院
平成03年06月
長崎市立病院成人病センター
平成04年06月
北松中央病院
平成07年01月
健康保険諫早総合病院
平成09年04月
長崎市立病院成人病センター
平成12年06月
なかしまつねゆき内科循環器科
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